投資セミナーに参加。ソーシャルレンディングが抱える問題と課題について

投資関係のセミナーを多数開催しているアセットカフェで以下のようなセミナーが開催されました。
同社の主催でもソーシャルレンディング関係のセミナーは初の試みであり、当日の会場は募集30人に対し、座席は満員となっていました。
ソーシャルレンディングに対する関心の増加が伺えます。

ソーシャルレンディングが抱える問題

3月24日開催「31億円がなんと1億円以下に?資産形成の落とし穴~ソーシャルレンディング編」
講師は投資詐欺に詳しいジャーナリストの多田文明氏。

前段としてまずソーシャルレンディングが抱える問題に以下のような点を挙げていました。

・ソーシャルレンディングが揺れてる

特定事業者を通じ資金調達スキームとして現在23社が運営を行っている。投資家からもその利回りの高さから人気となっているが、不祥事が相次ぎその問題点がクローズアップされる結果になっている。

大きな問題点としては

・匿名性が高くどの会社に対し投資しているのかわからない
・投資家の金を守る必要がない

特に後者はみんなのクレジット社が最近31億円をサービサーに1億円で譲渡した事からでも明らかである。

多田氏曰く

最近はフィンテックの発達を利用して投資詐欺が増えている。特に仮想通貨を銘打った非常に多い勧誘トラブルが非常に多い。
仮想通貨の交換所トラブルではなく、勧誘トラブルが多い
2016年から2017年で1.5倍
40代、50代が多い 詐欺の手口はよく知られていない投資手法で起こりやすい
高齢者詐欺が多かったが今は下の年令になっている

とのことでした。スキームをよく知らずに甘言につられ、また勧誘する知人なども同様に騙されているケースが多かったそうです。

さらに多いのが現物資産がないのに、分配金が毎月入ってくるという詐欺

例)商品を一口100万円で購入し、知人会社に対し投資をすれば3倍になる。1年後に会社が買い上げると言われたが売却できなかったもの。
例)パチスロ機を購入すればそのリース台が毎月入ってくる。しかし実際には購入をしていなかった。
例)健康器具を購入し、そのレンタル代が毎月入ってくる。社会貢献にもなる

社会貢献という題目に人は弱い。多くの人が良いことを行っていると信じてしまう、そういった詐欺が特に増えている。

また詐欺行為に関する情報を何故信じてしまうのか、アフィリエイト経由で「この投資は危険」と書かれていると何故か日本人は信じてしまう。
「危険な点に注意をすれば大丈夫だ」と感じてしまうのである。上位表示サイトはアフィリエイト広告を間接的に業者が打っている。悪質業者ほどアフィリエイトに積極的で、報酬を高くして良いことを書かせようとする。

ソーシャルレンディングでもアフィリエイト広告を展開している業者はたくさんあります。報酬は基本的には非公開ですが、自分がアフィリエイター登録をすれば確認できるので、
一度確認してみるのも良いです。

近年でも最大規模の詐欺として多田氏が挙げたのが「コンテナレンタル詐欺」です。
概要は

コンテナの所有権を買う、そしてレンタル料をもらう。東日本大震災でコンテナハウスが需要が生まれている。社会貢献意義がある善意を利用していた。
レンタル料は支払われなかったのですが、さらに詐欺被害者に対し詐欺業者が名簿をさらに売却し、コンテナ会社を引き継いだ業者が、金貨を買えばコンテナの所有権を買い取る。コインは仮想通貨に変えられる、と伝えて2重の被害が発生したケースでした。
詐欺業者は被害者の名簿を盛っているので、それをさらに利用しようとします。

そして詐欺事件の立件は時間がかかるため、二次被害に注意が必要であるとのことでした。名簿が漏れると狙われる被害回復を考える被害者は付け狙われやすいとのことです。
私感ですがみんなのクレジット被害者に対するテイクオーバーホールディングスの

・氏名
・連絡先
・被害額の申告

もかなり怪しく感じられますね。

投資詐欺について

次は刑事告訴のプロである、ヴィクトワール法律事務所の徳永祐一弁護士が登壇

投資詐欺×刑事事件
投資詐欺の特徴

の特徴を伝えました。

詐欺とは刑法246条にある、「虚偽または架空の情報を提供して投資を勧誘し、金銭をだまし取る」ことが該当する。
つまり

・加害者の故意があるかどうか
・意図して被害者を騙しているか

これがないと立件が難しいとのことでした。
さらには

・立証が難しい
・被害財産の回収が難しい
・責任主体の特定が難しい
・責任主体の財産が把握できない

ということで被害者が財産を取り戻すのがかなり困難なケースが多いということです。

取り扱った投資詐欺の実例

・未公開株商法で偽造の内部資料を見せて投資を募ったが、株を持っておらず上場もなかった
・CO2排出権証拠金取引で地球環境問題に突けこみ「排出権は値上がりする」と投資を募った。

・マレーシア海外事業ファンドとして実態のないマレーシアの不動産事業ツアーを開催氏、当資金を集めた。

というものが挙がりました。
近年の詐欺の特徴のワードは3つ

ネット
海外
投資

だそうです。
海外は追跡もしやすく詐欺に利用されやすい。特に損害の発生率が高いです。
さらに注意をすべき点として、最初数回配当を出せば事業を行う気があり、事業の失敗と強弁すれば、資金を持ち逃げしても詐欺行為を立証しづらいとのこと。
まさにみんクレが遅延も起こさず分配金を最初はキチンと払っていたのと同じ現象ではないでしょうか。

投資詐欺は刑事告訴をキチンと行わなくてはいけない。ただし警察ができるのは強制捜査中心なので、自分で調べられることは自分で調べ、また弁護士に資料集めを依頼すると良いとのことでした。

ソーシャルレンディングの現状と課題

そして肝心のソーシャルレンディングの話です。

現状のソーシャルレンディング市場は2017年度で前年の2倍以上の規模の成長と順調。
しかし「ソーシャルレンディング」という言葉は2018年1月が検索ピークであり、最近はやや検索数が落ち込んでいるとのこと。
その背景にはやはりみんなのクレジット、そしてラッキーバンクに行政指導が入ったことが、投資加熱の落ち込みを誘引しているのではないかとのことです。

ソーシャルレンディングには金融商品取引法と貸金業法が関係してくるだけに、投資家が貸金業免許を取得しないのに貸金業になってしまうため、ソーシャルレンディング事業会社が必要である。しかし専門家から見れば
「ソーシャルレンディングは投資先を知らないで株を買うのに近い」とのことでした。さらに現状ではソーシャルレンディング一社ごとの融資先の数が非常に少なく
事実上「融資先がソーシャルレンディング事業者の内部事業者に近く、融資先の会社にとってソーシャルレンディング会社は一般投資家を利用した資金の調達先でしかない」とのことでした。

注意点としては徳永氏いわく

・訴訟の際には証拠が重要
・キャプチャを撮っておく
・購入や契約ボタンを押すと契約内容が見れない業者が多い
・規約や契約内容の書き換えをする業者もある

という話。

そして多田先生がいっていたのは

「分散投資は安全と言われるが、全く逆。今は怪しい業者に投資しないほうが良い。信頼できる業者にのみ投資をしたほうが事業者リスクを避けられる」とのことでした。

信頼できる業者の見極め方のポイントとしては

・投資責任者の名前がある会社
・SBIソーシャルレンディングのように案件の付随する情報量が多い会社
・新興企業が多いため役員や経営者の名前は検索しておこう
・情報開示ポリシーなどを記載している旬報意識の高い会社

ということでした。

肝心のみんなのクレジットを民事訴訟できるかという話でしたが

・訴訟はできるが詐欺での立件は確定できない。
・民事訴訟は裁判所の判断が刑事訴訟と違って統一的ではない
・行政指導の内容は十分詐欺の証拠となる

という話でした。資金流用や虚偽担保などで詐欺行為を立件するのは難しくないようです。
そして何より重要なのは、被害にあったと思ったら、隠さずに周りに知らしめて欲しい。それは2つの理由があります

・詐欺行為自体の知名度を知らせることで被害者の拡大を防ぐ
・ソーシャルレンディングはまだ知名度が低いので消費者センターなども動きづらい。しかし相談件数が増えれば“必ず”動くようになる。とのことでした。

集合知が集まり詐欺に遭いにくくなるだけではなく、金融庁、警察関連にもソーシャルレンディング詐欺という詐欺が増加していることが伝われば、すぐに動けるようになる。
現在は知名度が低いために動きが遅い、ということをよく知ってほしいという言葉で会は締められました。

① ソーシャルレンディングに限らず危険な業者を見抜くコツ
② ソーシャルレンディングで信頼できる業者を見極めるコツ

この2つを知ることができた大変有意義なセミナーでした。
ソーシャルレンディング投資を検討している人にもぜひ知ってほしいと思います。

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