ソーシャルレンディングの為替リスクって何?注意点とは?

ソーシャルレンディングに投資をする時に注意すべきポイントの一つに為替リスクがあります。
基本的に国内のソーシャルレンディング会社は、国内で事業を展開する会社に対して融資をしますが、中には海外で行われる事業を取り扱うソーシャルレンディング会社もありますし、海外融資案件専門の会社もあります。
そこで海外案件に投資する時に伴って発生する為替リスクについてここではお伝えしていきます。

ソーシャルレンディングには国内案件と海外案件がある

まずソーシャルレンディングの国内案件と海外案件の違いについて知っておきましょう。
国内案件は日本国内における事業に対して投資をしていくものです。
日本国内で事業を展開する際に必要な資金ですから、当然ながら自分が投資したお金は円のまま融資されます。
一方、海外で運用される案件では、)投資した円が一度為替相場でその国の通貨に両替された後、融資されることになります。
そのため融資のタイミングによっては100万円を投資しても10,000ドルになったり、11,000ドルになったりすることもあるのです。

海外案件は外貨で運用されるものも

日本国内で営業しているソーシャルレンディング会社を見ても、海外案件において基本的には投資家が為替リスクを負わずに日本円建てと同様の感覚で投資できるもの、一方外貨建てで為替リスクが投資家にある状態で運用されるものがあります。
海外案件でも日本円と同じ感覚で運用される案件でしたら、為替リスクはソーシャルレンディング運営会社が負ってくれます。
その意味では安心して投資できると言えるでしょう。
しかし外貨建ての場合は為替相場の変動まで投資家は意識しなければいけないでしょう。

為替相場の変動によるソーシャルレンディングへの影響は

では具体的には為替相場の変動はソーシャルレンディング投資に対してどのような影響を与えるのでしょうか。
いわゆる為替リスクのある状態、外貨建てで運用をしているソーシャルレンディング投資案件はクラウドクレジットで多く見られます。
為替の変動で例を挙げていくと、1ユーロ120円の時に120万円を投資したらその時点で10,000ユーロとして運用が行われ、融資されます。
年利10%で融資をした場合、その10,000ユーロは1年後には11,000ユーロになっています。しかし1年後にユーロと円の為替相場が変動して1ユーロ110円まで円高に進んでしまったら、11,000ユーロを日本円に両替しても121万円にしかなりません。
年間の金利が10%付けば、本来であれば120万円は132万円になっているはずです。
しかし、実際にはわずか1万円の利益しか得られません。さらにユーロ相場が変動して1ユーロ105円まで円高になっていた場合には、ユーロで見れば10,000ユーロから11,000ユーロと利益が発生しているのですが、円に両替した時には損失が発生してしまいます。
為替リスクとはこういった為替相場の変動によって損失が発生する可能性の高さ)を指しているのです。

リスク回避のために為替ヘッジを導入する会社も

投資家にとってはせっかく一年間無事に案件が運用されたのに、損失が発生してしまってはたまったものではないでしょう。
ただでさえ海外の案件は運用する国によって日本と法律に対する遵守意識が違ったり、商業習慣が違ったりするために融資した資金が回収できなくなるリスクも上がります。
また国によっては紛争リスクや経済状況リスク、災害リスクなども影響してきます。
そういった各種の投資リスクがある上に為替リスクもあるのでは海外案件に投資するメリットはまるでない、そう感じる人もいるでしょう。

もちろんソーシャルレンディングの運用会社もそういった投資家のリスク意識は理解しているために為替ヘッジというリスク回避手段を導入しています。為替ヘッジというのは両替相場の予約権利のことを指しています。
例えば1ユーロ120円の時に1万ユーロを120万円で購入します。
そしてそれと同時に1年後に1万ユーロを1ユーロ120円で日本円に換金するという予約を行うのです。
いわばこの両替予約権を同時に取得しておくことで、案件完了時にどのような為替相場の変動が起きていても購入時と同じレートで両替ができて為替リスクが回避できるのです。

ただし海外旅行に行ったことがある人は分かるでしょうが、外貨を日本円もしくは日本円を外貨に両替する時には手数料が発生します。そのためリスクヘッジのための為替ヘッジでは手数料を投資家は支払わなければいけません。
手数料を支払ってでも1年先、2年先の安定した収入を確保するか、それとも手数料を節約して一年後の為替相場で自分がメリットを得られる方にかけるかを考えなくてはいけません。
また為替ヘッジ以外にも「元利均等分配方式」を採用することで投資家に対する為替リスクの軽減を行っている会社もあります。

クラウドクレジット社長杉山氏のブログに詳しく書いてありますが
https://crowdcredit.jp/blog/entry/30/1

同社では

ファンドの分配を元利均等の毎月分配型にしているため、キャッシュフローが分散されているので一時的な為替の動きに影響を受けにくくなるように工夫した結果です。

当初は為替ヘッジのオペレーションを行うことも検討していたのですが、為替ヘッジを行うとオペレーションがより複雑になりオペレーション・リスクが大きくなるため、現時点では上のような仕組みで為替リスクを低減する仕組みをとることに致しました。

としています。毎月元本を返済していくことで、運用期間が後半になるほど元本が少なくなるようにして、為替相場の影響を受けにくくしているのです。

また為替ヘッジがついているからといって100%安全なわけでもありません。
アメリカンファンディングやガイアファンディングなどはアメリカの不動産担保案件を専門としたソーシャルレンディング会社ですが、為替ヘッジを行って円建てで運用しているため直接的な為替リスクは発生しません。
ただし、注意すべきポイントとして分配金や返済される金額が為替リスクを受けることはないのですが、万が一貸し倒れが起きて担保を処分した際にその担保を売却して得られたお金は為替ヘッジが行われていないので、為替相場変動の影響を受けます。そのことには注意をしておきましょう。

為替リスクは利益拡大につながることもある

一方で為替リスクは利益の拡大につながることもあります。
為替相場の変動によって日本円の価値が大きく変わってくるのですから当然ながらユーロ高に進めばユーロの価値は高くなり、元本返済後に両替をした時は為替変動により利益を得ます。
1ユーロ120円の状況から1年後、1ユーロ130円とユーロ高、円安が進めば10,000ユーロのまま両替した時でも130万円まで利益が拡大しています。
これがもし11,000ユーロでしたら143万円、つまり年利で20%近い数字になったということです。
そのため最近ではあえてこの為替リスクによる利益拡大を狙って、為替ヘッジなしの案件を好む投資家も増えているのです。
外国案件専門会社のクラウドクレジットによると、同社投資家の3/4は為替ヘッジをつけずに為替相場の変動による利益拡大を狙っているとの発表も行われております。為替相場は株式市場の相場変動の影響を受けやすく、株式市場が低下をすれば円が買われて円高に進む傾向があります。2018年2月の時点ではニューヨーク株式市場などは基本的に上昇傾向にあり、日経平均も全体的に見ればゆるやかな右肩上昇で安定しています。
そのため為替相場もそれほど大きく動いたりしていませんが、何かしらの経済危機があれば基本的には円高方向に進むでしょう。
そういった為替相場の先行きを想定して為替ヘッジをつけるかつけないかを選択していきましょう。

さいごに

海外案件に投資をする際には為替リスクは決して無視できません。
ただし100%リスクになるわけではなく、利益を拡大できるチャンスにもなるので年利10%のソーシャルレンディング案件が年利15%、年利25%となる可能性も秘めているのです。
ソーシャルレンディングは安定した投資手法として知られていますが、そのぶんレバレッジを効かせづらいために大きな利益を獲得できないという弱点もあります。
ソーシャルレンディングの弱点を補うため、海外案件に対しては敢えて為替ヘッジをつけずに、投資をしてみても良いでしょう。

参照:ソーシャルレンディングで外貨建てのメリットデメリットって何?

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