ソーシャルレンディングで元本一括返済と元利均等分配と満期一括分配の違いは何?

ソーシャルレンディングで得られる利益の元は、資金を必要とする事業者に自分たちが投資したお金を融資した際に得られる金利収入です。
そして案件の運用期間が終了した時点でその期間に応じた金利の分配が行われ、融資していた元本が全て返済されます。
しかし金利と元本返済されるタイミングにも実はいくつかの種類があり、それぞれ特徴やリスク、メリットが違ってきます。
そこでここでは元本一括返済方式、元利均等分配方式、さらに満期一括分配方式という三つの返済方式の違いについて説明していきたいと思います。

ソーシャルレンディングの利益、元本返済で一般的なものは元本一括返済

まず最も色々な会社で利用されている返済方式が元本一括返済方式です。
これはどういったものかと言うと、融資した金額に対する分配金を毎月投資家に還元。
そして運用が終わったタイミングで投資元本を一括返済するというものになっています。

イメージとしては100万円を運用期間1年間、そして年金利12%で融資していた場合では年間の金利収入が12万円。
そしてその12万円が毎月1万円ずつ投資家のもとに入ってくるという方式です。
そして案件の運用期間である1年後に元本100万円も同時に返済され、最終的に112万円が自分の手元に戻ってきます。

この元本一括返済方式がほとんどの会社で利用されている理由としては、分配金が毎月支払われるために、再投資がしやすいというメリットがあるからです。
今の例でいうと、毎月1万円の金額が分配金として支払われるために、最低投資金額1万円のソーシャルレンディング会社であれば、得られた分配金をすぐに再投資に回せます。

分配金を即座に再投資することで複利効果が得られるため、運用次第によっては、(✓)先の例でも年間金利12%以上の非常に高い利回りを得ることも不可能ではありません。
一方でデメリットもあります。
ソーシャルレンディング案件は必ずしもずっと安定して運用されるわけではありません。場合によっては貸し倒れリスクも発生します。もし案件が貸し倒れしてしまった場合、元本は担保を処分することで返済が行われます。
またソーシャルレンディングは投資運用期間中、自分で資産運用することができず、資産が拘束されるのがデメリットです。
そのため経済市場がもし非常に悪化した場合でも、投資したお金を返済してもらうことができず、案件の運用期間が終わるまで待つしかありません。
もし案件の運用期間が非常に長く、その間貸し倒れが発生してしまった場合、投資した元本は担保を処分できるまで返済が行われないのです。
また担保を処分したとしても投資した金額全てが戻ってくるとは限りません。
特に経済市場が悪化していれば、担保価値の低下や処分に当たる期間の長期化などのリスクも高まります。
元本が運用期間中徐々に返済される分配方式であれば、貸し倒れによって元本全額を回収できないというリスクは低くなるのですが、元本一括返済方式では案件の運用期間が終わって初めて返済が行われるため資金の拘束時間が長くなって元本の損失リスクも高まってしまうのです。
また金利収入が多いということは、融資を受ける側にとって負担が大きいため金利支出を少しでも減らすための早期償還が起こりやすいです。
その結果必ずしも想定していたとおりの収入が得られるとは限りません。

元利均等分配とは

それに対し、元利均等分配方式は一体どのようなものでしょうか。
これはソーシャルレンディングの運用期間中、元本と分配金を毎月少しずつ返済していくというものです。
毎月元本が返済されるため元本一括返済方式と比べて元本を失うリスクが低くなるというメリットがあります。また元本が徐々に減っていくため早期償還も起こりにくいです。
しかし元本が徐々に返済されてしまうため、収入が少ないのが最大のデメリットです。例えば先と同じ100万円を12ヶ月間運用して金利12%の場合、元本一括返済形式ならば毎月1万円の金利収入が得られていました。
しかし元利均等分配方式の場合、運用1ヶ月時に100万円の1/12の金利が返済されてしまうため、2ヶ月目の金利収入は100万円の11/12に対しての12%にしかなりません。もう7ヶ月目には100万円の6/12に対する金利12%。つまり実質100万円に対する金利6%=5,000円しか支払われないのです。
そのため元利一括返済方式と比べると自分の手元に入ってくる金利収入は非常に少ないのです。
もちろん毎月返済される元本を再投資に回すことで、利回りが低くなるリスクをカバーできます。
この点はメリットにもデメリットにもなりますが、メリットを見れば分散投資がしやすいので市況を見ながら適切な投資先にタイムリーな投資ができる側面があります。
逆にデメリット面を見ると、ソーシャルレンディングや他の投資方式でも有効な投資先がない場合、投資のチャンスが再び訪れるまで待つしかないのでどうしても資金を寝かせることが多くなり、利回りが低くなってしまうという側面も否めません。

また分配金などの計算方式も非常に複雑であり、自分で計算しようと思うとなかなか難しく、毎月の収入が計算しづらいという側面があります。
ソーシャルレンディングの魅力の一つに管理や投資が非常に簡単で手間がかからないという面もありますので、どうしても元利均等分配方式は手間がかかって面倒に感じるかもしれません。
そのため元利均等分配方式を採用している会社は非常に少なく、現在はクラウドクレジットぐらいしかありません。クラウドクレジットに投資をしてない人にはあまり関係がないのが実情です。

満期一括分配とは

満期一括分配方式は逆に非常に単純な返済方式です。
これまで例として出している100万円を1年間金利12%で運用した場合、満期一括分配では、1ヶ月目から11ヶ月まで全く返済が行われません。
そして案件の運用が終わった12月目に、初めて元本である100万円と1年間の分配金である12万円を足した112万円が投資家の手元に戻ってきます。
分配金が得られないので元本一括返済方式に比べると、再投資がしにくいデメリットがあり、複利投資効果を得るのも難しくなります。
また元本一括返済方式のデメリットである貸し倒れリスク、資金拘束リスクが高いという点は変わらないので正直な話、満期一括分配方式のメリットはあまりないと言えるでしょう。
そのためこの方式を採用しているのもやはり、クラウドクレジットの比較的短期案件やスマートエクイティといった数社のみとなっています。これらの会社以外をメインの投資先としている投資家の方にとっては結局のところ、あまり関係がないと言えるでしょう。
満期一括分配方式のメリットを挙げるとすれば、運用期間中の手間が本当に全くかからないというところです。
分配金の再投資を行うにしても、実際には毎月1万円2万円といったまとまった分配金を得るには数百万円単位の投資額が必要です。
分散投資をしている場合、毎月の分配金を全て一度自分の銀行口座に出金して、まとまったところで一つの会社に対して再投資をしていくことになるでしょう。
その場合出金手数料が相応にかかることもありますし、投資先への振込手数料も発生します。
満期一括分配方式でしたら逆に再投資ができないため、再投資の手間もかからずまた出金手数料、振込手数料がかからないとも言えるのです。

最後に

 
元本一括返済
元利均等分配
満期一括分配
メリット
・再投資できる
・利益が大きい
・分散投資できる
・貸し倒れリスクが少ない
・早期償還が少ない
・管理の手間がかからない
・出金手数料などがかからない
デメリット
・貸し倒れリスクが大きい
・効率的な投資には出金が必要
・早期償還が多い
・利益が少ない
・計算が面倒
・貸し倒れリスクが大きい
・再投資ができない
採用会社
ほぼ全てのソーシャルレンディング会社クラウドクレジットクラウドクレジット、スマートエクイティなど

三つのタイプの返済方式の特徴をまとめました。
現在の日本のソーシャルレンディング会社では事実上ほぼ全ての会社が元本一括返済方式を取っていると言えます。
やはり元本一括返済方式は複利投資効果が得られるという点で、非常にメリットが大きく、容易に再投資できるのです。
ただし効率的に再投資をするには、出金手数料と振込手数料の出費は無視できません。
可能であれば出金手数料のかからない会社を選びましょう。
また振込手数料が月何回まで無料のネットバンクさらに証券口座などに投資資金を移すことで、ソーシャルレンディング投資にかかる経費を節約していきましょう。

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