2月のソーシャルレンディング運用報告

2018年2月のソーシャルレンディング運用報告です。
2月21日にラッキーバンクに証券取引等監視委員会からの勧告が入るという大きな出来事がありました。
昨年3月の「みんなのクレジット」に続く金融庁からの行政指導が入る可能性も非常に高くなっています。

特に既に150億円以上のお金を集めているラッキーバンクに行政処分が入る可能性が高くなったということで、ソーシャルレンディング業界にも激震が走りました。
実際にラッキーバンクに今回の勧告の内容やその後の対応についてなども電話で聞いてみたので、そちらもレポートします。

各社の運用状況

レンデックス

今最も重点的に投資をしているレンデックスです
2月に入って一件しか募集はありませんが、その案件に76万円を投資しています。累計の投資金額は76万円を含まない状態だと150万円程度です。
2月に入ってきたお金は約9,000円となっています。

レンデックスはラッキーバンクと同様に不動産担保を取っているというのが大きな特徴になっています。しかし今回問題となったラッキーバンクとは違って、東急リバブルという信頼のおける大手の不動産会社の査定を受けた不動産を担保としています。
ラッキーバンクと同様に利回りが高いことも特徴ですが、最初の利回り10%から9.5%、そして2月は9%と徐々に利回りが下がりつつあります。
やはり最初は客寄せの意味で高利回りを提供していたとも考えられますし、あまりに高い利回りはリスクになることを考えると、利回りは8%から9%の間程度に落ち着いてくれればいいなと感じています。

ラッキーバンク

問題のラッキーバンクです。2月の分配金の時点では特に問題は起こっていません。しかし勧告が入る2月21日の直前まで案件の募集を行っており、しかもその2月19日に募集していた案件は利回りが9.5%と非常に高いものでした。
金融庁の調査は2017年3月の段階で一度入っていたようであり、その結果がこの2月に明らかになったようですが、この一年間の間募集していた案件の運用がこれからどうなるのか非常に気になるところです。

グリーンインフラレンディング

グリーンインフラレンディングには現在22万円を投資しています。
こちらに入ってきたお金は約1800円。22万円の投資金額と比べれば当然ながらかなりの高利回りを発揮しています。
こちらも投資を開始してから約1年になりますが現在遅延が起きたことは一度もありません。早期償還は一度ありましたが、今の運用状況を考えると早期償還が早く起こって暮れる方がある意味ありがたいですね。
グリーンインフラレンディングも現在まで目立ったような問題はなく、100億円以上の投資金を集めることに成功しています。
しかし、これだけの利回りを提供しているだけに何か問題が発生するリスクも含んでいるのかもしれません。

ラッキーバンクに証券取引等監視委員会の勧告が入る

2月21日、ソーシャルレンディング投資家の間に大きな衝撃が走りました。夜8時頃ラッキーバンクに証券取引等監視委員会の勧告が入り以下のような勧告内容が伝えられたのです。

こちらから引用します。
http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2018/2018/20180220-1.htm

同社を検査した結果、ファンド出資持分の取得勧誘に関して下記の問題が認められた。

金融商品取引契約の締結又はその勧誘に関して、重要な事項につき誤解を生ぜしめるべき表示をする行為

(1)貸付先の審査につき誤解を生ぜしめるべき表示をする行為

当社は、ウェブサイト上で公表している取引約款等において、貸付事業に係る貸付先の選定に関し、「借入人から借入れの申し込みがなされた場合には、あらかじめ当社が定める内規に従い審査を行い、当社が適当と判断する申込みについて、ファンドの募集手続に付す。」旨を、また、広告サイトにおいて、「当社は、借入申込者の信用力を厳密に評価します。提出書類(決算書・事業計画書・収支計画書など)に基づき融資の可否を判断します。」旨を表示しているが、当社の貸付審査の状況を検証したところ、X社より提出された財務諸表において、売却契約の締結に至っていない物件を売上に計上するなどして、純利益や純資産が水増しされているにもかかわらず、これを看過していたほか、X社が手掛ける複数の不動産事業について事業期間が延長となる事態が発生し、この間、X社は売却資金を得られず、平成29年3月以降に償還期日を迎えるファンドに係る借入金の返済が困難な状況となっていることを認識したにもかかわらず、その後もX社を貸付対象先とするファンドの募集を継続している。
以上のとおり、当社のウェブサイト上等の表示は、一般の出資者が読んだ場合、当社において、貸付先の信用力を評価するための具体的かつ客観的な内部基準に従った審査が行われるなど、慎重な手続によって貸付先の審査が行われているとの認識を与えやすいと考えられるところ、当社においては、上記のとおり、慎重な手続によって貸付先の審査が行われているとは認められない状況にあり、出資者の投資判断に重大な影響を及ぼすと認められる貸付先の審査について、あたかも、慎重な手続きによって行われているかのような誤解を生ぜしめるべき表示を行ったと認められる。

(2)担保物件の評価につき誤解を生ぜしめるべき表示をする行為

当社は、X社が保有する不動産に担保を設定して、X社への貸付けを行っているファンド318本のうち252本について、「不動産価格調査報告書」を当社ウェブサイト上の募集要領に掲載しているが、当該報告書は、正式な不動産鑑定評価を行った上で作成されたものではなく、対外的に公表できない不動産価格をウェブサイト上に掲載し、ファンド出資持分の募集を行っている。
以上のとおり、当社は、出資者の投資判断に重大な影響を及ぼすと認められる担保評価について、誤解を生ぜしめるべき表示を行ったと認められる。
当社の上記2.⑴及び⑵の行為は、金融商品取引法第38条第8号(平成26年5月30日法律第44号による改正前は同条第7号)に基づく金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第1項第2号に規定する「金融商品取引契約の締結又はその勧誘に関して、虚偽の表示をし、又は重要な事項につき誤解を生ぜしめるべき表示をする行為」に該当するものと認められる。

この勧告内容を見てラッキーバンクがどのようなことをしていたために今回の証券取引等監視委員会からの指導が入ったのかを考えてみたいと思い。

その問題点は

まず一つ目の問題点ですがラッキーバンクが融資を行っているとされX社がラッキーバンクの役員が社長を務めるなど非常に近しい関係の会社であること。
そして融資の際にそのX社の決算内容が粉飾され、売上内容が実情に伴っていないような報告がされていたこと。
さらにその融資をしているX社で一部不動産の売却が住んでおらず、融資を受けた資金の返済が困難な状況にあること。

もう一つ、ラッキーバンクが案件と一緒に掲載している不動産価格調査報告書が正当な手続きによって作成されたものではなく、対外的に公表ができないものだったというところです。

ラッキーバンクの対応は未知数

この点についてラッキーバンクに実際私の方で電話で調査を行ってみました。
まずX社についてですが、こちら名前は明らかにはできないようですが実際には子会社であるLBIリアルティだと推測ができます。LBIリアルティに融資をすること自体は特に問題はありません。
ただし今回の問題に関してはLBIリアルティの事業がそれほどうまくいっておらず、LBI、リアルティの資金集めのためにラッキーバンクで高利回りを見せて投資家から募集を募っていたのでしょう。
しかしLBIリアリティは現在物件の売却が順調に進んでおらず、返済の一部遅延が起こっているというのが勧告内容です。これはこれ魔の案件でも「貸しかえ」を目的とした案件があったことからも明らかです。
電話にはラッキーバンクの田中社長が出てくれ本人からきちんとした説明を行ってくれ、
LBIリアリティであることは明らかにしませんでしたが、融資の状況や事実関係についてはほぼこれと同様であることを認めてくれました。
気になるLBIリアルティの売却事業がうまくいかずに、返済が滞っている点に関しては一部の案件でそのようなことが発生しているが、それはほんの一部であるとの話でした。私が運用していた案件の中でも2ヶ月前に早期償還が起きたものもあるため、確かに全部の案件がそのような状態に陥っていると考えづらいです。
LBIリアルティの粉飾決算に関しては正直な話、確かに良くはないことなのですが、おそらく他の会社に置いてもやっていることだろうなという推測ができます。ラッキーバンクに限らずグリーンインフラレンディングも関連会社に融資するために、投資家からソーシャルレンディングでお金を集めています。公にしていたか、していなかったのかの差でしかないでしょう。
つまり関係会社に融資すること自体は何の問題もないのです。ラッキーバンクに関してはその事実関係を明確なものにしていなかったために今回の指導が入ったと考えられます。
最も気になるのは分配金をポンジ・スキーム的に、投資家から集めたお金から分配しているのではないかという点です。
田中社長はその点については絶対にないと断言していました。
ポンジ・スキームは取引実態がないのに、購入をしていると虚偽の内容を出して投資家からお金だけ集めて分配をしているということを指します、ラッキーバンクは融資先がきちんと不動産を購入し事業を展開しているのは確認しているとしています。
そのため売買実態が伴っているために、ポンジ・スキームには絶対に該当しないということでした。
もちろん100%信用するのは難しいところですが、とりあえず投資家からすれば、きちんと社長が矢面に立って、疑問に一つ一つ回答しているは信頼できるのものがあると感じました。

ラッキーバンクは大丈夫なのか

それではこれからラッキーバンクはどのようになってしまうのでしょうか。
実際のところこの原稿を書いている2月27日時点ではまた金融庁からの行政処分とその対応が発表されていないために、推測しかできないところはあります。

まず確実に起こるのは投資家心理の悪化です。ラッキーバンクが信用回復するまで、ラッキーバンクに投資をしたいという人はまず現れないでしょう。そうしないとラッキーバンクはお金を集めることができず、LBIリアリティの事業や返済も滞ってしまう可能性があります。その場合そう遠くない将来に両者とも倒産することになります。

今後の対応次第でラッキーバンクが生きるか死ぬかを選択するというところにあります。
ただしみんなのクレジットのように投資家からの資金を個人的に流用していたり、担保内容が完全に虚偽のものにして実態すらないということはなかったので、その点は安心して良いのではないかと思います。

不動産の担保価値の鑑定が内部基準によるものだったということが明らかにされましたが、それでも都内の一等地などの土地を担保にとっているために、売却をすればある程度の資金は回収できるでしょうし、売却が全くできないということもないと考えられます。

正直な話ある程度損失が発生するのは既に覚悟しています。全損するということはないでしょうが、半分ぐらいまでのダメージは投資をしていく中の経験として許容できる範囲です。それは甘んじて受けるしかないと考えています。

今実感しているのはソーシャルレンディングは案件の貸倒れリスクよりも事業者リスクが非常に大きいのかなというところです。何しろ新興の会社が多いだけに、あっという間に会社が潰れてしまうこともあり、会社が潰れてしまえば投資したお金が一気になくなってしまう可能性もあるのです。

そう考えると今後のソーシャルレンディング業界は、maneo、SBIソーシャルレンディングといった信頼の高い会社に投資が集中していくのではないでしょうか。
小さなソーシャルレンディング会社はこれから先厳しくなっていくのではないかと言うと予測が立ちます。

私もこれまで以上の分散投資を心がけ、確実に利益が得られるように取り組んでいきたいと思います。

ラッキーバンクの続報についてはこちらをご覧ください。

ランキングに参加してます。参考になったという方はクリックをお願いします。
↓ ↓ ↓
にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへ

北西光太郎注目のクラウドファンディング


クラウドクレジット

海外のファンドに特化したクラウドファンディング。
1万円から少額投資が可能
10%以上の高利回りファンド多数あり。

利回り10%以上。高利回りのクラウドクレジットを見てみる



トラストレンディング

金融に特化したクラウドファンディング。
10万円から投資可能なのでまとまった金額を投資できる人におすすめ。
利回り10%以上の案件も多いのでリターンも期待できる。

取引手数料、振込手数料無料が魅力。高利回りのトラストレンディングを見てみる



OwnersBook

不動産特化のクラウドファンディング。
1万円からの少額投資が可能。
全てのファンドが担保付きなので安心して運用したい人におすすめ。

全担保付きで安心!OwnersBookを見てみる



SBIソーシャルレンディング

SBIグループが運営するクラウドファンディング。
ソーシャルレンディング唯一の総合金融グループが運営しているということで安心感が高い。
短期から長期、担保ありなしなど様々なファンドを扱っているので初めての人におすすめ

安心安全重視ならここ。SBIソーシャルレンディングを見てみる

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

3月のソーシャルレンディング運用報告と雑感

これまでのソーシャルレンディング投資の運用実績を紹介と自己紹介

4月のソーシャルレンディング運用報告と今後の投資方針